マカオ通信
マカオ通信 2018年06月号

進化し続ける食文化創造都市マカオ

大航海時代に東西の食文化が集う

進化し続ける食文化創造都市マカオ
上左:ローカルグルメの「カレーおでん」。大堂巷にある軽食スタンドで味わえる / 上中:アフリカン・チキン / 上右:ミンチィはマカオの代表的な家庭料理。マカオ旅游学院(ITF)で講師が調理を実演してくれた / 下:MGMコタイのレストラン「ジャニス・ウォンMGM」
 マカオが昨年10月にユネスコの創造都市ネットワーク食文化(ガストロノミー)部門に認定されたことを契機に、マカオ政府観光局は2018年を「マカオ美食年」に選定し、ガストロノミーのプロモーションを展開している。大航海時代から500年、東西の文化が出会い、独自の文化を築いてきたマカオは、世界遺産、IRに続き、ガストロノミーの街として新たな一歩を踏み出した。

マカオ料理誕生、大航海時代想い
東西融合の料理店で多様な料理を食す

 大航海時代、ポルトガルを出港した船がアフリカ、インド、インドシナを回り、マカオで中国料理と出会う。そして、マカオ料理が誕生する。

 その代表的なレストランが、タイパ・ビレッジにあるマヌエルズ・プライベート・キッチン。ポルトガル人オーナーとマカオ人の妻、その娘の3人が切り盛りするまさに東西融合の料理店。

 小さな漁港だったマカオを連想させる素朴な魚料理や、ポルトガルでよく食べられている熟成ハム、ポルトガルから伝わったスイーツのセラドゥーラなど、様々な種類の料理を堪能できる。

 マカオ半島南部にあるヘンリーズ・ギャレー・マキシムもマカオ・ポルトガル料理の名店。ここではマカオの家庭料理の1つでもあるミンチィや、大航海時代にポルトガル人が世界各地でさまざまなスパイスや食材を集め、マカオで完成した料理のアフリカンチキンなどを楽しめる。

 料理人などを育成するマカオ旅游学院(IFT)に併設されたエデュケーショナルレストランでは、マカオの食を学ぶ学生たちがマカオ料理を提供する。

官也街、コロアンのローカルフード
漁港、魚市場で早朝から粥や点心

 タイパにあるタイパ・ビレッジの官也街は、ビーフジャーキーやエッグタルト、カレーおでんなどのマカオらしいローカルフードの店が軒を連ねる。

 また、コロアンのコロアン・ビレッジ本店のあるマカオ・エッグタルト発祥の店「ロード・ストウズ・ベーカリー」は、現在8店舗を展開する。本店で1日約2万個のエッグタルトをつくり、各店に運んでいる。防腐剤などは一切使用しておらず日持ちしないので、訪れたその場で焼きたてを食べる。

 マカオ半島の十月初五日街は、地元民の利用する店舗が多い。かつてマカオが中国本土からのお茶の集積地だった名残でお茶の専門店が複数あるほか、菓子店、雑貨店などが揃う。また、古くから海産物の集積地だったマカオ。漁港や魚市場が近く、粥や点心の店が朝早くから開店している。

世界遺産散策のお供は軽食
ローカルグルメを食べ歩く

 世界遺産の一つ、聖ポール天主堂跡のファサード周辺路地には、エッグタルトやポークチョップバーガーなどのローカルグルメ店が軒を連ねる。その中で、近年、存在感を増しているのが「カレーおでん」。これは練り物や肉、モツ、野菜などを串に刺し、カレー風味のスープで煮込んだもの。大堂(カテドラル)へと続く大堂巷には、カレーおでんをはじめ複数の軽食スタンドがある。聖ポール天主堂跡を見学した後の散策で、少量ずつ購入して、食べ歩く人が多い。

IRにシグネチャーレストラン
超高級有名料理店がひしめく

 IR(統合型リゾート)建設が進むマカオ。各IRにはシグネチャーレストランが入っており、それぞれのIRのテーマに沿った料理を提供している。

 例えば、ウィン・パレスのシグネチャーレストランの1つ、「ウィンレイ・パレス」は広東料理を提供する宮廷レストラン。このレストランはウィン・パレス名物の噴水ショーが行われるプールの眼前にあり、料理とショーの両方を楽しめることでも人気が高い。

 今年2月にオープンしたMGMコタイには9軒のレストランが入っており、うち4軒がシグネチャーレストラン。カリフォルニア料理の「コースト」や、アジアを代表するパティシエのジャニス・ウォンがプロデュースする「ジャニス・ウォンMGM」など、ポルトガルと中国だけではない、バラエティ豊かな世界中の料理を堪能できる。
 
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[特集] 旅行会社インタビュー / 研修旅行実施校レポート
日本からマカオへの渡航者数
2017年 2018年 対前年比
伸び率(%)
宿泊旅行
者率(%)
1月25,77727,5546.953.3
2月27,05819,921-26.455.7
3月33,15834,1943.151.2
4月20,24021,7727.663.0
5月30,00029,864-0.560.9
6月22,66224,8869.863.8
7月21,332   
8月29,857   
9月30,763   
10月    
11月    
12月    
合計240,847158,1919.8 
6~8月の天気概況
マカオは東京より早く、5月には夏が到来し、9月末まで日中30度を超す暑さが続く。雨量も多く、湿度も80%以上と高くなるので、旅先で体調を崩さないように気をつけたい。晴雨兼用の傘や日焼け止め、サングラス、帽子は必携。こまめな水分補給を心がけて。クーラー対策の上着もあると便利。
夕焼けウォッチングの日没時刻もお忘れなく
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